Designer's Voice デザインのこと。こだわり。長く使ってもらうカーテンだからこそ、お気に入りの一枚を見つけてほしい。作り手によるカーテンに対する想い、こだわり、デザイン時のエピソードなど商品ページでは紹介しきれなかった、ここだけの裏話を交えて綴ります。
#02

【開発秘話】昭和レトロシリーズができるまで

懐かしいのに新しい。昭和のカワイイを再現したノスタルジックなデザインのカーテンが新登場です。
まるでお気に入りの喫茶店でくつろいでいるような、ほっこりした雰囲気を大切にデザインしました。

今回昭和レトロシリーズをデザインした、カーテンデザイナーとして初デビューの「Yさん」にインタビューしました。
デザインのこだわり、魅力、今後の意気込みについてフレッシュに語ります。

今回新たにデザインされた4種のカーテンについてお話を聞かせてください。

クッキー

お菓子屋さんで売っているクッキー缶に入っている昔ながらのクッキーをイメージしました。
蓋を開けた瞬間に「どれにしようかな?」と思わず迷ってしまうワクワクする気持ちを、カーテンを見た時にも感じてもらいたいと思い、心が弾む気持ちを大切にデザインを作りました。
クッキーをよーく見てみると、「もしかしたら誰かが食べてしまったのかも…?」と思わせるような、クッキーを少しかじったデザインがあります。
こっそり忍ばせたので、ぜひお手元で探してみてください!

レトロフラワー

ポップで可愛いをテーマにレトロなお花をデザインしました。
レトロ柄の定番「チューリップ」は私の中で絶対に取り入れたいと思っていたので、特にチューリップの赤色が可愛く目立つように。
また、他のお花たちはパステルカラーでまとめることで、全体のバランスを調整しました。
昭和レトロのいいところは、デジタル過ぎない手描き感のある形だと思ったので、あえて均等ではない温かみのある花びらを描きました。花びらの絶妙なバランスを見つけられるまで何度も書き直し、かなりこだわりました。
お花の一部がドットやチェックになっているところにもぜひ注目していただきたいです。

メニュー

今回のテーマが「昭和レトロ」ということで、まず一番に思いついたのが「レトロ喫茶店」です。
私自身も喫茶店巡りが好きで、休日はよくいろんな喫茶店でお茶をしています。
個性豊かなメニュー表を見るのも喫茶店巡りの楽しみの一つで、中でもプリンがあったら迷わず頼みます!
流行のクリームソーダやパンケーキ、定番のコーヒーなどをモチーフにし、おうちにいても喫茶店にいるような気分のほっこりするカーテンを作りたいと思い、「メニュー」をデザインしました。

チェリー

クリームソーダ」のドレープカーテンを見たときに、サクランボ柄のレースカーテンがあれば、可愛いクリームソーダが完成するのでは!と思い、ウキウキしながらデザインしました。
アクセントになる赤色は、真っ赤というよりは少しくすみのある赤にしました。
レトロ感のあるくすみカラーは、インテリアにも取り入れやすい馴染みの良い赤なので、単品で使っていただいても可愛く映えるデザインにしました。

20代のYさん世代が考える「レトロ」とは?

レトロなテイストは元々好きだったので、レトロブームが来たときは嬉しかったです。
デジタル世代の私たちにとって、ポップな色合いと手描き感のある優しいタッチは、逆に新鮮に感じます。
レトロフェスなどで、雑貨や当時の洋服など販売しているイベントに参加したり、色んな方法で自分なりに「レトロ」を楽しんでいます。
祖母の家で昭和時代に使われていたコップや小物入れがとても可愛く、「ちょーだい!」と言って、もらいました(笑)
ちょっとした印刷のずれ具合や年季の入った色合いに愛おしさを感じます。

今回、ついにカーテンデザイナーとして初デビュー。その気持ちを聞かせてください。

約1年の開発に関わる研修を経て、今回の企画で初めてカーテンをデザインしました。

パソコン上でデザインしたものをいざ実際の生地にプリントしてみると、思った以上に色や柄が違うように見え、理想の仕上がりに持っていくまでにはかなり時間がかかりました。
どうすればいいか悩んだ時には、経験豊富な先輩のデザイナーの方々に助けていただき、レトロシリーズを完成させることができました。

自分が描いたオリジナルデザインが形になり販売されるというのは、やりがいがあり、頑張ってよかったなと感じました。
先輩方に支えられながら完成したレトロシリーズをたくさんの人に使っていただければ嬉しいです。

今後どんなデザイナーになりたいですか?

使っていただいたお客様の気分を、ぱっ!と明るくできるようなカーテンを作りたいです。
カーテンはインテリアの中でも部屋の雰囲気を一気に変えてくれるので、カーテン選びは特にインテリアの要だと感じている方が多いと思います。
洋服のようにその日の気分や季節で変えたくなったり、見ているだけで気分が上がるようなカーテンができたら理想的だなと思います。
お客様のおうち時間を充実させるような、ほっこりするカーテンを作れるように日々勉強しながらこれからも頑張ります!